筋膜組織の連結と滑走性

 

身体の主要な結合組織(筋膜組織)は中胚葉から発生している。

 

Blechschmidtは中胚葉からなる未分化の結合組織間葉を内側組織と提唱している。

 

内側組織は、細胞、細胞間隙、線維の構成され、

 

主要な結合組織の発達と分化には二つの連結がある。

 

一つ目

 

滑走する空間として機能する裂隙を表す細胞間隙の発達であり、

 

体腔や関節腔などで見らるもので、

 

隣り合う腱や筋腹の間に滑液包様の空間がある。

 

空間は完全に離れていて、分かれている。

 

二つ目

 

結合をしているもので、線維性の結合(骨間膜や靱帯)や間質性器質や軟骨性連結に見られるもの。

 

 

結合組織の滑走性

 

 

可動性を有する組織は、疎性結合組織や脂肪組織に代表され、

 

隣接している筋(もしくは腱)がお互いに

 

あるいは、ほかの組織と滑走しあうことを助けている。

 

もし、滑走性が失われた場合、そこには摩擦が生じ様々な問題が起こる。

 

また、こうした滑走が起こることを筋膜は受容して脳に情報を送ることも可能である。

 

器官の膜と筋膜は、滑走型を構成していために組織の動きを可能にしている関節裂隙の役割を担っている。

 

多くの筋外膜も同様に機能していて、隣り合う組織との間に可動性を提供している。

 

 

結合組織の受容器

 

筋間膜や、筋外膜、筋間中隔、浅筋膜は、筋線維の広範囲な骨格系への機械的な付着部として存在しています。

 

これらに多くの伸長受容器が備わっていれば、筋膜層は力伝達に関する緊張具合を伝達することができます。

 

 

結合組織の役割

 

連結、張力の伝達、固有受容と役割は様々で、

 

単純な解剖学だけでみるのではなくどこに位置していて、どのように連結しているのかが重要。

 

また、筋膜の結合組織と筋組織の関係も知るべきである。

 

関節の周囲の結合組織が関節の運動や肢位についての

 

固有受容性情報を送っていて、筋外膜、筋間膜、腱膜層も

 

直接的または間接的に機能的な役割をはたしている。

 

結合組織と筋組織の構築には二つの要素がある。

 

筋と結合組織は別々の要素で考えたとき、

 

筋は動的な力伝達構造として機能し、より他動的な靱帯構造と並列に配置されている。

 

靱帯を除く筋膜結合組織は、腱、腱膜の様に筋単位の補助としてみることができる。

 

結合組織は組織と組織の間に腔を作り、組織間の滑走性と可動性を出せるようにしている。

 

 疎性筋膜結合組織は、細胞間に腔を作り滑走性と可動性をもたらしいる。

 

そういう構造は遠位の部位でよく見られる。

 

そこでは、筋(腱を伴う筋腹)は

 

靱帯を補強している被膜の有る無しに問わず、関節包に並列に機能している。

 

そして、筋膜内にある機械受容性基質は滑走と可動性に対しての無意識の認知を受容している。

 

筋腱移行部の結合組織と筋は、直列に配置される。