筋・筋膜リリース概論

 

目次

目的と実際の方法

治療肢位

軸圧法

筋膜のつながり

呼吸

タッチ:イメージと緩める感覚

 筋・筋膜リリーステクニック一覧

その他リリーステクニック

 

 

目的と実際の方法

 

筋・筋膜リリースの目的は筋を緩めていくこと。

 

緩める筋の選定は評価で主要問題点(メジャー部位)を洗い出してから行う。

 

→運動器疾患の評価

 

実際には、筋を包む筋膜を緩めていくことで

 

・滑走性の上昇

・間質リンパ液の循環促進

・筋の静止長の正常化

 

 

を図る目的で使っていく。

 

実際の方法

 

1.治療肢位

2.軸圧法

3.筋膜のつながり

4.呼吸

5.タッチ:イメージと緩める感覚

 

 

1.治療肢位:ポジショナルリリース

 

筋膜には筋や内臓及び周辺の結合組織が緩む肢位が存在

→緩みのポジション

 

緩みのポジション=治療効果が最大に高まる肢位

 

起始と停止を近づける肢位で90秒間待つだけでも筋拘縮がリリースされる

 

治療部位単体の緩むだけではなく筋膜ライン全体が相対的に緩む肢位を考えながら治療を行う

 

 

2.軸圧法

 

起始と停止をさらに近づけるために関節に軸圧をかけることでさらに筋緊張をとりやすくする

 

 

 

3.筋膜のつながり

 

筋膜に直接介入する場合、介入の強度による不快感や防御収縮などでうまくリリースをかけられなくなる

 

そのため間接的に筋膜を緩めることも必要になる

 

筋膜のつながりを使って間接的に治療部位を緩められる

 

 アナトミートレイン一覧

 

4.呼吸

 

患者の呼吸に合わせてリリースすると、

 

速度が早く、深くリリースをかけられる

 

呼気に合わせてリリース

  

 

5.タッチ

 

強すぎるタッチは相手の筋に防御収縮が起こしてしまう。

 

タッチをうまくするコツは2つ

1.イメージ

2.緩める感覚

 

 

イメージ

 

筋の防御収縮がみられると、そこからはリリースをかけることができなくなってしまう

 

相手の筋と一体になるタッチをする

 

そのためには解剖学の筋のイメージ(3Dのイメージ)を作ることが大切

 

骨格筋機能解剖一覧

 

緩める感覚

 

筋膜を触れているか、トリガーポイントを探しだす触診力や筋膜が緩む感覚は治療者が持つ必要がある

 

指先に触れているものがそんな組織で、どんな異常があるか

 

指先の感覚が重要

  


 

筋・筋膜リリーステクニック一覧

 

 

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