目次
胸壁の神経
胸壁の皮神経
浅胸筋の支配神経
深胸筋の支配神経
横隔膜の支配神経
腹壁の神経
腹壁の皮神経
腹壁筋の支配神経
背部の神経
背部の皮神経
浅背筋の支配神経
固有背筋の支配神経
後頭下筋の支配神経
キーワード:肋間神経、肋間上腕神経、頸神経叢、腕神経叢、肋下神経、横隔神経
〇肋間神経
・外側皮枝
腋窩部、側胸部で前鋸筋、外腹斜筋を貫いて皮下に出て胸部の外側半に存在。
第2肋間神経外側皮枝は発達がよく恒常的に上腕後面に分布し肋間上腕神経と呼ばれる。
・前皮枝
胸骨外側縁近くで肋間筋と大胸筋を貫き、皮下に出て胸部内側半に分布。
肋間神経の皮枝は上方から下方まで規則正しく分節上に分布する。
第5肋間神経は乳頭高さに位置する。
胸骨角より上部は頸神経叢から起こる鎖骨上神経(C3・4)が分布する。
腕神経叢支配をうける。
・大胸筋、小胸筋
腕神経叢の外側神経束と内側神経束の最腹側部をアーチ状につなぐ胸筋神経ワナから起こる内側・外側胸筋神経に支配される。
内側胸筋神経:C8.T1
外側胸筋神経:C5~7
大胸筋:基礎データ
小胸筋:基礎データ
・鎖骨下筋
第5頸神経根部の前面から起こり、腕神経叢の前を下降する鎖骨下筋神経に支配される。
鎖骨下筋神経:C5.C6
鎖骨下筋:基礎データ
・前鋸筋
第5~7頸神経根部の後面から起こる長胸神経に支配される。
筋の表面から侵入する。
長胸神経:C5~7
前鋸筋:基礎データ
深胸筋は肋骨挙筋を除いて肋間神経の支配を受ける。
〇肋間神経
・前皮枝
肋間神経は分節性を保つ。
内肋間筋と最内肋間筋の間を両筋に分枝しながら肋骨溝を腹側に走行して胸骨縁で前皮枝となる。
内肋間筋:基礎データ
最内肋間筋:基礎データ
・外肋間筋枝
肋間神経の根部で起こる。
内肋間膜を貫き外肋間筋と内肋間筋の間を走行する。
外肋間筋:基礎データ
第1胸神経前枝は腕神経叢に参加する為、第1肋間神経は発達が弱い。
第12胸神経前枝は第12肋骨下縁にそって走る為、肋下神経と呼ばれる。
頸神経叢から起こる横隔神経によって支配される。
〇横隔神経
第3~5頸神経から起こり、前斜角筋の前面を下行し、鎖骨下動脈と静脈の間を通って胸腔に入る。
肺門の前方で胸膜と心膜の間を通過して横隔膜に入る。
大部分は運動神経。
一部、心膜や胸膜あるいは腹膜に分布する感覚線維や交感神経線維を含む。
横隔膜:基礎データ
キーワード:下位肋間神経、肋下神経の外側皮枝・前皮枝、第1腰椎神経前枝
〇肋間神経
・肋下神経:外側皮枝
肋間神経が肋骨弓の後方を横切り、内腹斜筋と腹横筋の間を走行しているとき分枝され、腹壁皮下の大部分に分布。
・肋下神経:前皮枝
肋間神経が腹直筋を貫いた後、分枝され腹壁前側に分布している。
剣状突起の高さ:第7肋間神経
臍の高さ :第10肋間神経
〇第1腰椎神経
・前枝:腸骨下腹神経
腸骨稜及び鼠径部に分布。
・腸骨鼠経神経:前陰嚢神経
腸骨の鼠経管を通って前夫に向かい、浅鼠経輪から皮下に出て陰嚢(大陰唇)を中心に分布する。
・腹直筋
第7~11肋間神経及び肋下神経が腹直筋鞘後葉を貫き筋の後面に進入する。
腱画と腱画の間に分布する。
腹直筋:基礎データ
・外腹斜筋
肋間神経の外側皮枝から起こり筋の表面を前下方に走行して入る。
外腹斜筋:基礎データ
・内腹斜筋、腹横筋
下位肋間神経、肋下神経及び腸骨下腹神経が両筋の間を走行し順番に分かれる。
内腹斜筋:基礎データ
腹横筋:基礎データ
・腰方形筋
肋下神経と第1~3腰神経前枝が分布する。
主体は第1・2腰神経。
腰方形筋:基礎データ
キーワード:脊髄神経後枝、腰神経、仙骨神経、副神経、肩甲背神経、胸背神経
〇脊髄神経後枝
分節的に分布する。
・内側枝
上位脊髄神経ほど発達する。
内側方に向かい棘突起近くで皮下に出る。
・外側枝
〇腰神経後枝
・内側枝
皮枝をほとんど出さず筋内に終わる。
・外側枝
下位の神経ほど発達がよい。
最長筋と腸肋筋の間から出現し外側下方に向かい、外側皮枝として皮下に出る。
第1~3腰神経後枝の外側皮枝:上殿皮神経
・・・腸骨稜を越えて臀部の皮下に至る
〇仙骨神経後枝
・内側枝
皮枝をほとんど出さず筋内に終わる。
・外側枝
中殿皮神経として臀部ない側面部の皮膚に分布する。
・僧帽筋及び胸鎖乳突筋
副神経と第2・3頸神経前枝の二重神経支配。
共通の筋母体から発生いている兄弟筋。
僧帽筋:基礎データ
胸鎖乳突筋:基礎データ
・広背筋
第5~8頸神経の成分を含む。
腕神経叢の後神経束から起こる胸背神経支配される。
広背筋:基礎データ
・肩甲挙筋及び菱形筋
第5頸神経の基部後面から起こる肩甲背神経に支配される。
肩甲挙筋:基礎データ
菱形筋:基礎データ