筋を包んでいる、結びつけている軟部結合組織を筋膜と呼ぶのは一般的な解釈ですが、英名ではmuscle fascia。
このfasciaを直訳すると筋膜となるので、muscle fascia は直訳では、筋の筋膜となる。
筋の筋膜は三次元的気質を形成し、すべての器官に連続して、線維と束間を分けているというよりは、結び付ける様にして連続させているといった方がただしく思う。
横紋筋は3種類の膜に覆われている。
各筋は、筋外膜。
筋から腱に連続している結合組織。
一つ内側に眼を向けると、筋周膜がある。
筋周膜は結合組織ネットワークの連続で、筋線維を分ける。
筋周膜と筋外膜は連続性をもつ。
さらに内側は筋原線維を分けている筋内膜。
筋原線維は収縮性を持つ。
結合組織は、水和プロテオグリカンによって形成される。
これは糖と蛋白質でできているもので保水性が高い。
とても安定している物質で、これにより人間は形を保てる。
コラーゲン線維は、共有結合性架橋という構造を作り機械的に安定している。
この構造は、より筋膜を安定させているものと認識していればよい。
コラーゲン線維の強度と、硬度を保つために必須の構造となる。
この構造をなくした場合、コラーゲンがお互いに滑ってしまい安定することができない。
コラーゲンたちはしっかりとスクラムを組んでいる。
このスクラムは食べているものやその人の生活習慣にとても影響されやすく、また加齢も大きな影響を与える。
不摂生な生活をしていればスクラムが弱くなったり、使いすぎれば硬くなったりと様々な変化を容易に起こす。
よりよいスクラムの為に食事と適度な運動が大切。