筋内膜の機能解剖

三つの構成

 

内側から

 

⒈細胞膜、形質膜

 

⒉基底膜

 

⒊コラーゲンの層

 

の三つの層からなる。

 

この三つの層が、隣り合っている筋原線維(筋細胞)と筋周膜から、筋内膜を分ける。

 

三層の詳細

 

(ⅰ)細胞膜、形質膜

 

 筋線維の表面は筋細胞の細胞膜。

 

 これは、形質膜と呼ばれ筋線維と筋内膜の最初の境目となる。

 

 (ⅱ)基底膜

 

 形質膜の外側にあって、ここは二層の構造を有する。

 

 透明板(疎性層)と緻密板というもの。

 

 各筋線維の周囲にはこの二つが取り巻いている状態。

 

 プリテオグリカン成分とⅣ型のコラーゲンで構成される

 

 (ⅲ)コラーゲンの層

 

 筋線維が隣り合う間にコラーゲン線維網層(網状層)がある。

 

 基底膜と基底膜の間の層。

 

 コラーゲン原線維とプロテオグリカン基質の中に線維のネットワークが作られる。

 

 筋膜全体を走行しているネットワークを作っていて、

 

 筋細胞が入る多角形の穴を構成する。

 

 この中に筋細胞が入ってる。

 

 このネットワークのコラーゲン線維は方向が決まっている。

 

 

筋内膜厚は、筋の長さにより様々であり、筋長が長くなればなるほど薄くなる。

 

筋愛膜の網状領域は細いコラーゲン繊維の不規則か不規則様な波状のネットワークとして記載されることが多いが、

 

規則性が存在する、

 

コラーゲン線維方向の広い分布には優先方向があり、筋の長さで方向が違っている。

 

筋内膜での力の伝達

 

厚みは様々なタイプがあります。

 

筋の長さが短いと厚みは少なく、筋の長さが長いと、厚みは多くなります。

 

筋線維は腱から腱までつながっていると思われがちですが、厳密に言うと違います。

 

つまり筋線維は筋束に沿ってずっと続いているわけでは無いということです。

 

筋線維は筋束より若干短いという研究結果が出ています。

 

この筋束と筋線維を繋げる役目も、筋内膜が背負っています。

 

このことから筋線維が収縮した力を伝えることに優れています。

 

簡単に筋線維の直径や長さを変えることができてしまうのです。