上肢後面のつながり

後面の深いライン

 

小指に走るラインは小指球筋につながる。

次に尺骨筋膜から上腕三頭筋に合流する。

上腕三頭筋から肩のローテーターカフ」に連結し、肩甲挙筋と菱形筋に終わる。

 

ローテーターカフは4つの筋が腱で結合していて、関節包靱帯のような機能を持つ。

上肢を操る大きく強力な筋が肩甲骨に起始している。

 

肩関節複合体は体の中でもっとも可動性の高い関節。

関節包を広げると、関節窩から2センチほど引っ張り出すことができる。

そのため安定性の確保が重要。

ローテーターカフの4つ筋が連結し、肩の完全な動きを可能にするため伸長し、また、関節の安定性を増すために緊張しバランスをとっている。

 

関節包事態は前面部がもろく、筋でも補強が弱い部位。

ローテーターカフは後面と上部をカバーしているに過ぎない。

 

上腕骨の外旋は三角筋後部が行う。

棘下筋と棘上筋も外旋筋に分類。

上腕骨の内旋は強力な筋が行うため抑制に負担がかかる。

外転は、僧帽筋や三角筋がアウターとして活躍し、上腕骨頭を求心位に保つために棘上筋は活躍する。

棘上筋は関節の上部に位置し、肩甲棘の上窩を満たしている。

上窩の深さは約2cm。

 

肩甲下筋は肩甲骨の前面を覆う筋。

複数の腱を有する多羽状の筋。

そのため完全に伸ばすことができない。

深層の前鋸筋と筋膜が結合してしまっていることがある。

 

後面の浅いライン