魚の胸ビレが進化したもの?
ヒレの時は泳ぎの中で体の安定や、かじ取りを行っていた。
陸に上がり、地面にヒレがつく頃になると身体の安定加えて、推進力の源になる。
手に進化すると、手のひらで地面をとらえてより安定した4足歩行のなる。
哺乳類は、前足がまっすぐ伸びて地面から体幹が浮くようになった。
ここで、肩が体重を支える機構として誕生する。
哺乳類における4足歩行は、後ろ足が推進力を起こしそれを前足が受け止めることで、前進が可能となる。
この為、肩甲骨は宙釣りになっており前鋸筋で体幹とつなぎ留められ、衝撃吸収を行っていた。
サルになってくると、鎖骨が出来て支持構造にまた変化が起きる。
枝などにぶら下がり上肢が体重を支えるようになるため、腱、筋、その他軟部組織によって体重の支持がされている。
また、鎖骨が肩甲骨を体の外側に押し出したため、肩関節が身体の中心線から離れることで様々な動作が行われるようになった。
完全な二足歩行のヒトでは、肩甲骨が頭部や頸部にぶら下がるように存在している。
肩甲帯は、動きや構造が複雑にできており異常が出やすい部位。
また、肩甲骨が上肢と体幹をつなぐ役割をしており、上肢動作と体幹、下肢を関連させる重要な部位。
上肢の連結は骨からみると、肩甲骨ー上腕骨ー尺骨ー橈骨ー手根骨という流れがある。