●脊柱の構成
脊柱は32〜34個の椎骨と上下の椎骨を連結する椎間円板で構成されている。
・椎骨
頚椎:7個
胸椎:12個
腰椎:5個
仙椎:5個
尾椎:3〜5個
・椎間円板
種々の運動に対して上下の椎骨を固く結び付けている。
垂直的な圧を吸収する役割を担う。

●脊柱の湾曲
典型的な湾曲は思春期頃に構成される。
・湾曲の種類
一次湾曲:後弯
二足歩行しない胎児、幼児の脊柱
二次湾曲:前弯
一次湾曲の部分に変化し始める。脊柱に加わる力を分散する
・各部位の湾曲
頸部の湾曲
前弯:生後三ヶ月頃の首がすわる頃に形成される。
胸部の湾曲
後弯:胎児期の湾曲の名残り。
腰部の湾曲
前弯:二足歩行を始める時期に形成される。
仙骨部の湾曲
後弯:胎児期の湾曲。

●脊柱管
各椎骨の椎孔が連なり形成される脊柱内の管。
脊髄を通している。
・脊柱管の構成
前壁:椎体、椎間円板、後縦靱帯
側壁:椎弓板、黄色靱帯
後壁:椎弓板、黄色靱帯
上方:大後頭孔で頭蓋腔に連なる
下方:仙骨裂孔
側方:椎間孔