動診の目的
・患者の自動運動にたいし、相対的可動域を診る
・可動域制限を引き起こしている筋膜ラインを選定
・可動域内での動的アライメントを評価
各種運動にかかわる関節可動域の相対的評価をする。
例:
腰部の伸展の要素を細かく分ける
・頸椎、胸椎、腰椎の可動域
・股関節の可動域
・腹部の伸展制限
・腰部周囲可動域での左右差
→腰部の伸展において、胸椎及び股関節の可動域と腰部の可動域の関係性を診ていく。
運動において、骨の動的アライメントを把握することで筋の伸縮様式を考察することが出来る。
〇体幹部
頭蓋骨
頸椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎
寛骨
〇下肢
寛骨
大腿骨
膝蓋骨
脛骨
腓骨
足部の骨
〇上肢
肩甲骨
上腕骨
橈骨
尺骨
手部の骨
運動に対して拮抗筋が属する筋膜ラインを診る
例:
腰部伸展における可動域制限を引き起こす(拮抗筋が属する)筋膜ライン
身体の前面のラインに筋緊張が起こることで、伸展制限を引き起こしている。
伸展運動を起こすバックラインに対して、
拮抗するラインはフロントラインのため
上記2つの筋膜ライン上の筋が緊張している可能性がある
痛みの出る動きを見たときに伸展された筋膜ラインに原因が隠されていることが多い。
筋膜ラインが上手く伸ばせない、伸長しないことで痛みが出る。
〇体幹伸展の制限
ディープフロントライン
スーパーフィシャルフロントライン
〇体幹屈曲の制限
スーパーフィシャルバックライン
ラテラルライン
〇体幹回旋の制限
スパイラルライン
ラテラルライン
ファンクショナルライン
〇肩関節の屈曲及び内旋制限
スーパーフィシャルバックアームライン
ディープバックアームライン
〇肩関節伸展及び外旋制限
スーパーフィシャルフロントアームライン
ディープフロントアームライン