内臓リリース

 

目次

1.内臓リリースの基礎知識

2.内臓リリースの概論

3.内臓リリース一覧

 

1.内臓リリースの基礎知識

 

内臓リリースの目的

 

内臓治療の目的は大きく三つ

 

・内臓疲労の除去

・内臓機能の上昇

・体質改善

 

決して内科的疾患をよくすることや、手術が必要なものを治すことはできない。

 

あくまで、循環をよくしたり周辺の筋膜組織に働きかけ、

 

アライメント等を修正することで副次的に機能を上げていくことを主とする。

 

 

 

内臓疲労における変化

 

1.後下方変位

内臓の疲労がたまると、内臓浮腫が起こりその重みによって体部において後下方に変位が起こる

 

2.シングルタスクとマルチタスク

内臓は一つの機能しか行うことができない。

 

例えば、免疫・排泄・消化・吸収の機能を持つ臓器があった時に、

 

免疫系に異常が出た場合は内臓自体が免疫機能に傾きほかの機能を発揮できない。

 

作業効率がおち、他の臓器への負担が増大する。

 

3.脳の誤認識での機能低下

後下方変位によって、脳が臓器の状態を把握することが出来なくなる為、機能がさらに落ちたり、

 

臓器の問題解決が遅くなってしまう。

 

これらの問題を内臓リリースによって解決する

 

 

内臓の機能:イネイトインテリジェンスと内臓システム

 

 

 

〇イネイトインテリジェンス 

①排泄:身体の解毒作用

②同化:栄養を吸収すること

③適応:体の反応免疫反応

④生殖:子供を作ること

⑤成長:自分自身が成長していく

①~⑤を通して自然治癒力を高めることをイネイトインテリジェンスという。

 

〇内臓システム

①排泄

②消化

③吸収

④免疫

⑤循環

⑥代謝

⑦生殖

⑧ホルモン

 の8つの機能が内臓にそれぞれ複数ある。

 

 

内臓と体質

 

体質にかかわる要素として、体液の質が重要

 

 

体液とは血液、脳脊髄液、リンパ液のことを指す。

 

血液、脳脊髄液、リンパ液は内臓システムが良い状態であればあるほど

 

いい質で体を流れることが出来る。

 

 

 

内臓リリースと好転反応

 

好転反応とは治療過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざま。

 

主訴となる症状が一時的にぶり返したかのように見える場合もある

 

たまっていた老廃物が血液痛に流れることなどが要因として考えられる。

 

一時的に悪化する可能性があることを患者様に説明が重要となる。

 

 

内臓リリースにおける基礎概念

 

・内臓に関与する血管へのアプローチ

・圧刺激

・アライメント修正

・熱刺激

・共鳴、調和を引き起こす

・栄養指導

 

 

共鳴と調和

 

共鳴とは周波数を合わせること。

 

周波数を合わせることでイメージが伝搬し、内臓が共鳴(反応)する

 

同調とは調和すること。

 

同調は相手に合わせていく、治療部位をしっかり意識することで相手と一体になりイメージが波及できる

 

 

 

 

2.内臓リリーステクニック概論

 

 

イメージ

 

直接的に触ることが出来ない分、明確に臓器の解剖学、生理学をイメージすることで、

 

共鳴と調和を起こすことが出来る。

 

 

タッチ

 

強すぎるタッチは相手の内臓に負担がある

 

そっと手を添える程度の刺激で十分

 

 

基本手技

 

〇プレス

軽い圧刺激で周辺組織に緩みを作る。

 

〇リフト

後下方変位を戻していくように前上方方向にリフトしていく。

 

〇ポンプ

体液循環を促す。

呼吸に合わせて圧迫と弛緩を繰り返す。

 

 

筋膜のつながりと反射点

 

 

 

筋膜組織とのつながりがある臓器が多いため、筋膜のつながりをつかって間接的に緩めることが出来る。

 

また内臓の反射点も多く存在する為うまく反射を使うこともできる。

 

 アナトミートレイン一覧

 

呼吸

 

患者の呼吸に合わせてリリースすると、

 

速度が早く、深くリリースをかけられる

 

 

呼気に合わせて基本手技を行う。