股関節と骨盤の骨と靭帯

股関節は対称性を決定する関節である。

立位時左右のわずかなズレが下肢に伝わり体幹に伝わる。

股関節は損傷しやすく、軟骨表面は痛みやすい。

自由な角度調節が可能で、さまざまな動作を生み出し身体を安定させるため大小20の筋が協働している。

 

筋肉は機能面からみて三つに分類することができる。三つの分類の中でも、他の分類に影響を与えたり、統括したりとお互いがお互いと連結し協働し合いながら筋膜を通して連結している。

骨の構成

(ⅰ)大腿骨

 7の形している。

 大転子は殿筋群外側が付着しており、小転子は腰筋が付着している。

 大腿骨頭は丸みがあり、股関節は球関節と言える。

(ⅱ)寛骨

 腸骨・坐骨・恥骨の3つが1歳までに癒合する。2枚羽のプロペラのような形。

 左右の寛骨が連結する部分が恥骨結合である。線維軟骨の連結である。

 二つの骨を連結しているのはコラーゲン線維(弾性コンドロイチン)である。

 歩行時にわずかに恥骨結合がずれる。ずれることで股関節が大きく動く。

 コンドロイチンとコラーゲンの組み合わせからぶつかる圧に抵抗していることがわかる。

 

 女性の恥骨結合は産後に亜脱臼が生じることがある。

骨盤の靭帯

寛骨と仙骨をしっかり固定させ、またわずかに可動性をもたせている。

 骨盤後部は筋膜があつくなる3箇所があるは役割はない。

(ⅰ)腸腰靭帯

 L4・L5の横突起から腸骨稜に伸びる。

 上半身の体重が仙骨を通して伝わってくるが、この靭帯が股関節が崩れるのを防ぐ。

 合わせて、L5が仙骨の上を前方にずれるのを防ぐ。

(ⅱ)仙棘靭帯

 仙骨下部から坐骨棘に走行している。

 股関節の下部が離れることを防ぐ。

(ⅲ)仙結節靭帯 

 坐骨結節から仙骨の走行している。

 ハムストリングスと腰仙筋膜の間を垂直に走っている

 

 仙棘靭帯と仙結節靭帯は仙骨と坐骨の間のスペースを大坐骨孔と小坐骨孔という穴に分ける。

股関節の靭帯

 

 ・股関節の靭帯

 大腿骨頸の周りをひねられたタオルのように包んでいる。

 3つの靭帯が1つの靭帯として機能している。

 ねじれている為、股関節を屈曲すると靭帯は緩み、股関節を伸展すると靭帯が緊張する。

 特に腸腰筋腱のすぐ後ろにある腸骨大腿靭帯の特徴としてある。

 股関節・膝関節屈曲の際は靭帯が緩むため、股関節の靭帯はかなり遊びができる。

 逆に両関節が伸展している際は、両関節の靭帯が動きを制限する代わりに直接的に力を伝える。

その他の筋筋膜

⒈足部と下腿部

 ・骨と関節の構成

 ・4つの区画と筋肉

 ・足部のアーチ

 ・足部と下腿部の筋の動き

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 ・膝関節の靭帯と軟骨

 ・大腿部の筋肉

⒊股関節と骨盤

 ・股関節と骨盤の筋肉

⒋腹部と胸部

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 ・肋骨の分類

 ・呼吸筋群

⒌脊椎

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⒍肩と上肢

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