足部と下腿の筋の動き

動作

 起始・停止に左右されず足関節を通過するポイントで決まる。

 背屈と底屈は距腿関節、内返しと外返しは距骨下関節。

 これらの関節の動きの2軸で分割された4つのマスに応じて動きが決まる。

 脛距関節の軸の後ろに位置している腱は底屈筋になり、軸の前の腱は背屈筋になる。

 軸の内側は、内返しの為に、軸の外側は外返しの為に機能している。

 軸から離れた腱はより強力に作用する。

 内返し・外返しの軸は、縦方向の軸だが内側から外側に向かって斜めに伸びている。

 これによって下腿三頭筋の踵骨付着部が内返し筋になっている。

 

動きの制限

 背屈筋は底屈を防ぐ筋でもある。

 他の筋も同様に、底屈筋は背屈を防ぐ。

 内返し筋は外返しを、外返し筋は内返しをしっかり防いでいる。


動きと筋の走行

 

 内側から外側に向かって記載。

 前方から後方に向かって記載。

 

(ⅰ)内返し

 前脛骨筋 長母趾伸筋

 後脛骨筋 長趾屈筋 長母趾屈筋 下腿三頭筋

(ⅱ)外返し

 長趾伸筋腱 第三腓骨筋

 長腓骨筋 短腓骨筋

(ⅲ)背屈

 前脛骨筋 長母趾伸筋

 長趾伸筋 第三腓骨筋

(ⅳ)底屈

 後脛骨筋 長趾屈筋 長母趾屈筋 下腿三頭筋

 長腓骨筋 短腓骨筋 


その他の筋筋膜

 ⒈足部と下腿部

 ・骨と関節の構成

 ・4つの区画と筋肉

 ・足部のアーチ

⒉膝関節と大腿部

 ・膝関節の靭帯と軟骨

 ・大腿部の筋肉

⒊股関節と骨盤

 ・股関節と骨盤の骨と靭帯

 ・股関節と骨盤の筋肉

⒋腹部と胸部

 ・腹部の筋・筋膜

 ・肋骨の分類

 ・呼吸筋群

⒌脊椎

  脊椎

⒍肩と上肢

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