歩行の運動連鎖から腰痛を考える

 

腰痛における大腰筋治療と殿筋治療を考えるうえで歩行を軸にして治療していくための考え方

 

 

初期接地・終期

荷重応答期・前遊脚期

立脚中期・遊脚中期

 

 

初期接地(IC)・立脚終期(Tst)

 

 

IC・Tstでの拮抗する筋群

 

・長趾伸筋⇔後脛骨筋

・内側ハム⇔外側ハム

・大殿筋下部、大内転筋⇔大腰筋

 

 

治療への考え方

 

・骨盤の調節

仙骨の回旋を大殿筋下部の伸縮でコントロールしている立脚初期・終期

 

・大殿筋下部線維伸長位:初期接地(IC)優位

→収集を学習させる

・大殿筋下部線維短縮位:立脚終期(Tst)優位

→リリースをかける

 

・Tst優位の方向に仙骨が回旋する

 

・足関節の調節

距骨下関節の回外回内のコントロールは長趾伸筋と後脛骨筋で行う

回内=長趾伸筋

回外=後脛骨筋

 

 

>>初期接地(IC)の運動連鎖

>>立脚終期(Tst)の運動連鎖

 

荷重応答期・前遊脚期

 

LR・Pswでの拮抗する筋群

 

・大殿筋上部、中殿筋後部⇔大腿筋膜筋、大腿直筋、内転筋

・中間広筋⇔膝蓋腱、脂肪体

・前脛骨筋⇔ヒラメ筋

 

治療への考え方

 

・骨盤の調節

寛骨の前後傾を臀部の筋でコントロール

・寛骨後傾位:大殿筋上部、中殿筋後部が収縮

・寛骨前傾位:大腿筋膜張筋、大腿直筋が収縮

 

・足関節の調節

内側縦アーチのコントロール:前脛骨筋

・第1中足骨底

 挙上:収縮

 下制:伸長

距腿関節のコントロール:腓骨筋、ヒラメ筋

・距腿関節

 背屈:伸長

 底屈:収縮

 

 

>>荷重応答期の運動連鎖

>>前遊脚期の運動連鎖

 

立脚中期・遊脚中期

 

Mst・Mswでの拮抗する筋群

 

・中殿筋前部、小殿筋、外側ハム、腸脛靭帯、外側広筋⇔上下双子筋、内外閉鎖筋、大腿方形筋

・腸脛靭帯⇔腓骨筋

・腓骨筋⇔後脛骨筋

 

治療への考え方

 

・骨盤の調節

アウトフレア

インフレア

 

・足関節の調節

立方骨:腓骨筋

舟状骨:後脛骨筋